今年も.
朝顔の種をまきました。
ちょっと遅いかな?

母の言葉を思い出します。
「遅くまけば.遅く花が咲くだけ。大丈夫だよ」

この種は.母が遺してくれたもの。

今から3年前.母は.88歳で他界しましたが.
晩年の約2年間.私の家に来てくれていました。
たくさん苦労してきたけれど.元気で.どちらかというと楽天家かな。
84歳で.ディズニーランドに行きたいというので
いっしょに行ったら.
疲れもみせず.楽しんでくれたことも.よい思い出。

軽度の認知症があったので.
我が家に来てもらったわけですが.
いたって元気で.デイサービスにも喜んで通っていました。

そんな母でも.たまに.めそめそしていることもありました。
「娘に迷惑かけたくなかった」「もう役にたたない人になっちゃった」など.
ひとしきり.話します。
老いていくことの喪失感や.不安感・焦燥感があったのでしょうね。
思いを吐き出し.涙する。
私は.フムフムと話をきき.時には.なだめたり励ましたり。
そうしているうちに.母もすっきりして笑顔になりました。

そんな母が.朝顔の種をまきました。
芽が出た.双葉が出たと.庭先に出ては.楽しみにしています。

ある朝のこと.
まだベッドに居た母が.にこにこしています。
「蔓が伸びてきたと思っていたら.花が咲いたんだよ!!」
夢を見たのだといいます。
子どものような笑顔に.私もうれしくなり.
「何色だったの?」と聞くと.
「色は忘れちゃった」と.答えました。

それから.4日後.
母の人生は.突然幕を閉じたのです。

仕事から帰った私の「ただいま」に.「おかえりなさい」の声がしない。
胸騒ぎがして.母の部屋に行くと.
ベッドに.母が倒れていました。
苦しそうに.呼吸をしているだけで.意識はありません。

脳出血でした。

出勤する私を.笑顔で送り出した母・・・

意識不明のまま.自力で呼吸をしている.けなげな母を.
一晩.兄と二人で見守りながら.
翌朝.お別れしました。
眠っているだけのような.とても美しい顔でした。


それからしばらくして.朝顔が咲いたのです。
薄水色の花。

DSC_0010.jpg

母が.楽しみにしていた花でした。
夢で見たはずの花・・・・

花の咲く夢は.人生の終焉を意味することも.あるといいます。
母の見たものは.
花を咲かすことができたという.人生の満足感だったのでしょうか。
あるいは.
もう一度.人生の充実感を味わいたいという願いだったのでしょうか。


まいた種は.
やがて.花を咲かせてくれるでしょう。

IMG_0258.jpg



私も.母のように.一日一日をしっかり生きて.
私なりの花を咲かせます。

母を思慕しつつ・・・

      ✐おり~ぶ
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