昨日のこと・・・

勤務している病院内の 「がんサロン」でのお話です。

まず 「がんサロン」について 簡単にお伝えしますね。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが 
どこまで一般的になっているかどうかは 
ちょっとわからないので・・・

2007年に「がん対策推進基本計画」が策定されていますが
その目標には「がん患者や家族等が 
心の悩みや体験等を語り合うことにより 不安が解消された 
安心感につながったという例もあることから 
こうした場を自主的に提供している活動を
推進していくための検討を行う」ということが掲げられました。
さらに 2008年には 
「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」が出されて 
それをきっかけに 多くの病院が がんサロンを開設したのです。

現在は 市民による街中のコミュニティーサロン 
地域クリニックや訪問看護ステーションにおけるサロン 
病院などの院内サロン 大学キャンパス内サロンなど 
実に多様なスタイルで広がっているようです。

わたしのいる病院でも 3年前に開設し 
月一回サロンを開いています。
参加者は がんの患者さんが9割 家族が1割。
当院で治療した方や 他院で治療した方 
現在当院に入院されている方など 様々です。
希望があれば どこからでも どなたでも参加できます。
参加条件は ただひとつ がんという病の体験者であること 
また その家族であるということ。

がんサロンでは サロン関連の訓練を受けた看護師さん達が
黒子的に活動し 参加者の代表・世話人さんを中心に 
話し合いをしたり 講師を招いて勉強会をしたりするなど 
いろいろな活動をしています。

わたしは がんサロンの仕事には 
直接的にはかかわっていません。
たまに 病棟の患者さんをお連れして 
一緒に音楽会に参加したりする程度です。

そのサロンのスタッフから 
「6月に 何か話してもらえませんか? 時間は 30分」と
昨年度のうちに依頼があったので
何を話そうかと考えました・・・
何か話すとは・・・もちろん心理士として 何か ということ。
いろいろお伝えしたいことは あるけれど
時間は 30分と限られているから どうしよう・・・
そして 決めました。

そうだ 絵本を読んでさしあげよう。
おとなに絵本 & がんの体験者に絵本!!
たまに 童心にかえって ほっこりした気もちになって頂くこと
それが わたしの伝えたいこと。

心理職からの話ということなので 
まず リラックスする呼吸法をお伝えして 
その後の時間で 絵本の読み語り・・・
それなら 体裁が整うかな。
スタッフにその旨 伝えたら OK.!!

    🍃

そして 昨日・・・
前置きが 大変長くなって すみません。
ここからが その30分・・・
病を抱えた方々と うふふ あはは♪

がんサロンの参加者は 15人(女性 10人 男性 5人)
年齢は 60代~80代? みなさん 治療中か 
治療後の経過観察中 あるいは 治療を終了した方か 
比較的 お元気な方々です。

リラックスする呼吸法を一緒にやって頂いたあと 
いよいよ絵本。

1冊目「へんしんマラソン」
   👇
へんしんマラソン (新しいえほん)

初めは 読み手も聴き手も 緊張していましたが
だんだん みなさんの表情が緩んできたり くすっという
声が聞こえたりしてきたので わたしは ほっとしました。
これなら いける!!

2冊目「はるです はるのおおそうじ」
   👇
はるです はるのおおそうじ (幼児絵本シリーズ)

みなさん よ~く絵本の絵を見ながら 聴き入って下さった。
読後に 「ほのぼのするようなお話のなかに 
とても深いものが見え隠れしますね」というと
数人の方が 頷いて下さっている。
気づきの見える瞬間。

3冊目の「かさ」
  👇
かさ (ジョイフルえほん傑作集 10)

これは これからの季節 雨の時季に合わせて選んだ絵本。
この絵本には 文章は全くありません。
白と黒の世界に 女の子のもつ傘の赤い色だけが 
時間とともに 周りの景色の中を動いていく。
女の子が 帰宅途中のお父さんに傘を届けるお話。
昭和を思わせる 街の中・・・
みなさん 真剣なお顔で 
赤色の傘が 絵の中のどこにあるのか探しながら 
ついてきてくださいました。
わたしは ただ 黙って ページをめくるだけ こころを込めて。
読み終わった時 ひとりの男性が 
「もう一度 最初の絵を見せて」と言って下さったりして・・・
そういった反応 うれしいわね。 

4冊目「いいから いいから」
  👇
いいからいいから〈3〉

これは 数日前の記事でも書きましたね。
やっぱり トリは この絵本 これしかないでしょ。
みなさんの 
うふふとか あははとか の声が だんだん増えてきて 
読み終わってみなさんを見たら その方なりの笑顔 笑顔。
わたしが 
「いいから いいからは 元気をくれる 魔法の言葉ですね」
というと みなさん「そうだそうだ」という表情をなさってる。
どの絵本がよかったかと尋ねてみたら 多くの方が
「いいからいいから」と答えていらっしゃった やっぱりね。

最後に 「ご清聴 ありがとうございました」と挨拶すると
世話人の男性の方が
「また 来てくださいよ」と言って下さったので
すごく うれしかった。
社交辞令であったとしてもね(^_-)-☆

がんという病を抱えた方々と 絵本を通して触れ合った30分。
とても 有意義なひとときでした。

   🍃

がんという病のことやこころの不安・悩むことなどを 
仲間と語りあい 励ましあい 生きていく 生き抜いていく・・・
がんサロンは がんと向き合い生きるひとの 大切な場なのです。

わたしが 2001年に乳がんになった時は 
がんサロンのような取り組みはなされていなかった。
当時 わたしは 月一回 約2年間 
東京の ある心理研究所で行われていた講座に
通ったことがあります。
こころの安全の保たれる場で 病について語りたかった・・・
「病を抱える」というテーマのグループ

一般向けの講座だったので 
当時無資格のわたしでも参加できたんです。
参加者はおしなべて 何らかの病気に罹っているひと 
あるいは罹ったことのあるひと 
10数人のグループだったと記憶してます。
遠くは 九州から通った方もいました。

がんの罹患者は その九州のひととわたしだけでしたが
他の病気の方と 話し合いやワークを通して 
様々な思いを共有できたことは とても貴重な体験でした。
病とともに生きる その 向き合い方のヒントを 
たくさん頂いたように記憶しています。

がんサロンは 
がんの体験者と家族だけに特化されたグループの場なので 
がんを抱えた方にとっては より多くのものを分かち合い 
そして受け取ることのできる大切な取り組みだと思います。

病は ひとの受けるストレスの中でも最大級のストレス
病を抱えながら 
どうやって 生きていくのかということに悩まない人はいない。

そんな時 がんサロンは 大きな傘の役割になって 
そのひとを励まし 守り 生きる希望をもたらす場・・・

雨が降れば みな 傘をさして 濡れるのを防ぐように
病というどしゃぶりの雨を防ぐのに 大きな傘をさしたい。
がんサロンは その傘のひとつ・・・

傘の中には いろんな傘がある 家族 友達 仲間 
とにかく自分が出会う様々なひと達 
それも みんな 傘 だと思います。
ひとの傘・・・結局 ひとは ひとによって癒される。

    🍃

がんサロンに集う方々と出会って 
その場に居させて頂いたことで 
わたしのこころの中で 何かが動き始めている。

絵本を通して わたしにできること
ひとつ 見つけました♪

がんサロンで おとなに絵本 
仕事をやめたら ボランティアでやらせて頂こうかしら。
そんな 野心!?が 芽生えたわたし。

「かさ」という絵本の 赤い傘の女の子が 
お父さんに傘を届けに行ったように

ストレスの雨を防ぐ 絵本という名の小さな傘を
誰かに届けに行きたいな💛


        おり~ぶ



★長々と おつき合い下さいまして ありがとうございます  


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