本日は 旅に出ております。
奈良 薬師寺へ・・・

最近は毎日投稿していたので
ブログをお休みするのはしのびなく
予約投稿にて
記事をアップすることにいたしました。

2年前の 2015年10月に 
通信エッセイ教室に提出したエッセイ ✎
読んで頂けると とってもうれしいです。

     ⁂

題して

「おひとりさまなんです」

「ご家族は?」と聞かれたら 「おひとりさまなんです」と
答えるようにしている。
夫とは 三十代後半で死別して 子供はいない。
「ご主人は?」「お子さんは?」と聞かれることもあるが 
これらの質問をされると困ってしまう。
それは 答えに窮するというよりは
ないないづくしの返答を聞いた人が
「あっ それは失礼しました」などと言ったり
とんでもない事を聞いてしまったというような表情をしたりして
私に気を使うからである。

その点 「おひとりさま」という言葉は 
かなり 市民権を得ているようだ。
質問した人の反応は
「あっ それはそれは・・・」と 平静を装うか
「えっ そうなんですか?」と驚くか
そのいずれかといっても 過言ではない。
相手の反応次第で
自分が話したければ その理由を説明できるし
それだけでも家族構成を伝えられるので
私にとっては便利な言葉である。

しかし シニアのちょっとした集まりなどで 
おひとりさまと伝えると
「あら おひとりさまって 自由でいいわね。
でも 老後は寂しいんじゃないの?」などと言われることもある。
おひとりさまは 世間的には わずかな羨望と
大いなる同情 かつ哀れみを寄せられる対象らしい。

世帯主は本人 家族も本人のみということに慣れてきたものの
好んでそうなったわけでもない。
しかし 再婚して家族をもつことは あまり考えなかったから
ひとりで歩むことが 苦ではなかったのだろう。
もちろん 自ら決めてひとりで行動することに 
不安を感じた時もあった。
しかし 暮らし全般のことを決断し 
いろいろと実行せざるを得なかったのだ。 
家族のいないことなど嘆いている心の余裕は 
ほとんどなかったともいえる。

もっとも 今は ひとりの暮らしに喜びを見つけ 
孤独の時間を 楽しむすべも身についてきた。
私にとっては 大変好ましい状況といえる。
と このように書くと 
まるで 自由な暮らしを満喫しているように思われるが 
実は そうでない時もある。 

何らかの書類に家族欄があって 
ひとつの欄にだけ 氏名を書き 本人と記入する。  
普段はそれほど意識していないことだが 
改めて書面上で文字にすると 否が応でも
おひとりさまを意識させられる。
思いがけなく 寂しい感じを覚えたりするものだ。

四十代半ばで 乳がんと診断された時も 
ひとりで 告知を聞いた。
手術することになった時 医師が 
家族同席で説明をしたいと言う。
当然 自分だけで聞くつもりだったが 
家族の同意書が必要だから 本人だけでは駄目なのだ。
仕方がないから 兄と義姉に来てもらった。
「ひとりなんです。ひとりでも大丈夫です」と言い張っても
通用しないこともあるのだということを 
その時 初めて体験した。

しかし この時は 身内のありがたみも知った。
ひとりでできるという思いをもっていたとしても
意地を張らず
甘えたい時は 甘えてもいいのだと 素直に思えた。
入院中や退院時は 兄や義姉 姪が
何かと手伝ってくれたからである。
私も 一族の中で生きているのだと 
あらためて 実感できた出来事だった。

長年のひとり暮らしに変化があったのは
母と暮らした時である。
高齢になり 見守りが必要になったので
我が家にきてもらうことになり
約一年七か月余りの間 母が亡くなるまで同居した。

この間は 久しぶりに 家族というものを存分に味わった。
それまでは 自分だけの時間を自由に過ごしてきていたから 
多少窮屈に感じることはあったが 家族として共にいることの
安らいだ気持ちが とても新鮮に感じられた。
自分を待ってくれている人のいる家に 帰るうれしさ。

ひとつ屋根の下で 娘として 
最も身近な家族に甘え 甘えられる時間。
朝・昼・晩 そして 春・夏・秋・冬をともに過ごしている
それだからこそのエピソードの数々・・・。
もし その時 「ご家族は?」と尋ねられたら もちろん
「母と二人です」と 堂々と答えただろう。
ひとり暮らしだった私の 家族生活のハイライトとして
忘れられないひとときだった。

これからも 私の家族欄は おひとりさまである。
やがて 「おひとりさまなんです」などと 
にこやかに話してはいられなくなる 
予測不可能な出来事が 待ち受けていることだろう。
老いは 確実にやってきている。
せめて 私のせいで 
親族を揺るがすような事態にはしたくない。
日々健康に留意し 
終活とやらも心がけたいとは思うが 
どうなることやら・・・。

    ⁂

以上です。
読んで下さって ありがとうございました。

ふたたび読み返しても 同じ思い・・・

はてさて どうなることやら
おひとりさまの 老後 


   おり~ぶ
 


今日も お運び下さいまして ありがとうございます  

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日常に戻った月曜日。

縁起物のほこりを払い 旅に出ます。