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わたしといっしょ♡

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趣味への思いを 断念せざるを得ない時もある。

Category - 友達
ある思いを 断念せざるを得ない状況
人生には そんなことが多々ありますよね。

買いたいものをあきらめるというような
ある意味 小さなことから
人生の軌道を大きく変えなければばらならない
分岐点に立たされるような 大きなことまで 
いろいろ いろいろ。

今日の記事は
ある思いを ひとつ断念した友達のことから。

彼女は 朗読の仲間 Aさん(60代半ば)。
ある思いとは 朗読への思い
趣味を継続するか否か
彼女は とっても悩んだのではないかしら。

      *

わたしは
5月~2月までの月二回 
市の芸術館が主催する講座で 朗読を受講しています。
朗読スタジオ 今年で3年目。

先日は 久しぶりのレッスン日。
同期で入った仲間のひとり 
Aさんを見つけて 駆け寄った。
ゆるくパーマをかけて ふわっとした ややショートな髪
マダム風な雰囲気の彼女。

「お久しぶり 元気でしたぁ?」と声をかけると
「うん 元気なんだけどね」と言って まじめな顔つきに。
「どうかした?」と聞くわたしに
「今日で スタジオ 最後になるのよ」と告げたのです。
えっ 最後?
驚いたわたしは その瞬間 息がとまるほどだった。

彼女は 続けて
「母が転んで 足を骨折しちゃったのよ。今入院してるの。
やがて退院するけれど その後のことは 
ケアマネさん達も交えて 今 相談してるとこ。
いろいろ考えたんだけど 朗読スタジオをやめて
ずっと家にいるようにしようかなと思ったの。
その方が 自分の気もちも落ち着くような気がして。
途中でやめるのはしのびないけど
母も この頃 気弱になって
寂しいからいてほしいって言うしね」と。

彼女のお母さんのことは 以前から聞いていました。
Aさんご夫婦と同居されていて 
90代 もうすぐ100歳になられるかしら。 
年齢の割には それほどの介助も必要なく
元気に過ごされていたようです。
朗読スタジオの日は
デイサービスを利用していたので
これまで Aさんは 安心して通うことができていた。

でも 確か 5月の朗読スタジオの顔合わせの時に
彼女は こう言ってたんです。
「スタジオに申し込むかどうするか 少し迷ってたの。
母の様子が気にかかるからね。
年齢が年齢だから 心配でしょ。でも 今のところ
元気でいてくれるから 大丈夫かなって思って
やっぱり申し込んじゃった♪」
わたしは 彼女を労いつつ
「また 発表会まで頑張りましょうね」と声をかけたのだった。

ところが
8月中は 朗読スタジオも夏休みだったので
一か月会わないでるうちに
Aさんを取り巻く状況が 一変していたのです。

「発表会に出られないのは とっても残念だけど
母も わたしの顔が見えれば安心してるから
その思いを大事にしてあげようって思ったの。
発表会が近くなったら レッスン日も多くなるし
とても両立できるとは思えないもの。
発表会間際に休んだりして 
みんなに迷惑かけてしまうのは嫌だしね。
それに 今しかやってあげられないことってあるでしょ。
今しかできないこと。
それをやらなかったら 
あとあと 後悔するような気がしたのよ。
わたし 後悔したくない。
今日はね 先生にご挨拶しようと思ってきたの。」

わたしは 彼女の言葉を
本当にその通りだなとしみじみ思いながら
うんうんと 耳を傾けていたら
何だか 胸にこみ上げてくるものがあって
思わず彼女をハグしていた。
今日で お別れだなんて。
突然の成り行きに ちょっと涙が出た。

Aさんも ギュッとしてくれながら
「時々連絡頂戴ね。お家も近いんだから
時間が空いたら お茶ぐらい飲めることもあるから」と。
そう 彼女の家には 
ちょっとした用事で 一度だけ伺ったことがあったわ。

ハグしながら
わたしの方から 何か言ってあげたかったのに
適当な言葉が見つからないうちに
先に 彼女に慰められたようで 何だか情けない。
「連絡しますね 必ず」とだけ ちゃんと言えた程度。

そうこうするうちに 講師の先生が来られた。
まだ 皆 着席しておらず ザワザワしている中を
彼女は ささっと挨拶に行って 先生と話し
そのまま 部屋を出て行きました。
その後ろ姿を見送った わたし。
ふんわりとした髪が ほとんど揺れず
しっかり顔をあげて 目はきっぱりと前を向いている。
わたしには そんな印象が残った。 

Aさんにとって 大切な趣味である
「朗読スタジオ」を中断しようと決めるまでには
彼女なりの葛藤があったことだろう。
レッスンに とても熱心に取り組んでいたし
発表会も楽しみにしていたから。
苦労は多いけど やり終えたあとの達成感は半端じゃない。
仲間と励まし合いながら 創り上げていく楽しさを
過去2年間で味わってきている。
だから 今年も最後までやりたかったと思う。

でも それよりも 彼女は
お母さんの思いに応え 寄り添っていく道を選んだ。 
わたしは その決断に 深い共感を覚えます。

今しかできないことをやる。
彼女は きっぱりと そう言った。
お母さんのことと 朗読スタジオを天秤にかけたとしたら
おのずと お母さんとの今を 選んだの。

      *

わたしにも そんなことがありました。
晩年の約2年間 88歳の母が わが家で暮らしてくれた時
その間 ほとんどの時間は 母のことが最優先。
デイサービスに 週3日通所する以外は
ふたりで過ごしたから 母と離れているのは仕事の時だけ。
母は ほとんどのことを介助なしでできたので
わたしは ただただ 見守るだけだったけど。 

その時のわたしは 自分の自由よりも
母を見守るということを選んだのだと思います。
母がデイサービスに行っている間に
多少の息抜きはしましたが
ひとりでカフェに行くとか 友達とのランチとか
ほとんどせず 研修会にも全く参加しない2年間でした。

でも 
自分の自由を奪われているという感覚は あまりなかった。
だって 自分で その道を選んだから。

微小脳梗塞で入院した先の医師から
「お母さんは 大変お元気に見えるけど
年齢相応に 普通に高齢のおからだです。
おひとり暮らしでは 心配ですよ。
見守りが必要な時期かと思います」と告げられた。
その率直な言葉がきっかけで
思い切って 母を説得して 我が家に来てもらった。
自分の家で最後まで暮らしたいと思っていた母の
気もちはわかっていたから それも含めて
いろいろと悩みました。
最終的には 母も了解してくれて
そばにいて 見守る暮らしが始まったいうわけです。

自分で決めたことだから 納得ずくの2年間でした。

ただ そう思えるのは
母が 最期の日の前日まで 
普段と変わりなく 元気にしていてくれたからかな。
もっと 介護の必要な状態だったらどうだったろうか。
でも たら・ればの話をしても 仕方ないですね。
娘に少しの苦労もかけずに 旅立っていった母です。

今しかできない 後で後悔したくない。
Aさんのように わたしも そう思っていたんです あの頃。
母とのあの日々があって 今のわたしがいる。
そう言っても言い過ぎではないほど 尊い時間だった。
自分だけの自由より 
母との時間を大事にできたという思いがあるから
こうして 穏やかな気もちで暮らせているのかもしれない。

あらっ わたしったら 
「母との時間を大事にできた」だなんて えらそうに。
母のそばに居させてもらえたということなのよ。
母からプレゼントされたひととき♪
何とありがたいことでしょう。
それを忘れちゃいけません (^_-)-☆

     *

というわけで
わたしは Aさんの今回の決断を 
あっぱれだわと思っています。
朗読スタジオで 一緒に活動することができなくなったのは
とっても残念だけど それは あくまで わたしの気もち。
彼女は もう 吹っ切れていると思います。

ひとつ選べば ひとつやめる あきらめる。
あれもやりたい これもやりたいという思いにとらわれず
目の前にある現実を まっすぐに見据えて
どの方向に進むか 潔く決めたのですから
Aさんに こころからの応援のエールを送ろうと思います。

わたしとて 趣味の継続を断念せざるを得ない状況に
いつ何時 なるかもしれません。
その時に どうするか。
彼女の生き方を その時あらためて思い出すことでしょう。

彼女は 今しかできないことをやる。
わたしは?

わたしも
今しかできないことを やっていきたい。
やがて どんなに望んでもできなくなる時はやってくる。
老いゆく身だもの 必ず。
だから
今しかできないことを楽しみたい。
できうる範囲でね 


         ✎ おり~ぶ


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